ジャングルでライオンに襲われそうになった犬「ひらめいちゃった!」というお話
迷子の犬がジャングルをさまよっていました。それを遠くから見ていたライオンは用心深くこう言いました。
「あいつは食べられそうだな、ここらで見たことのない種類だが」
ライオンが威圧的に走り寄るとパニックを起こした犬は逃げ出そうとしました。しかしライオンのそばに骨が落ちているのが目に入りました。
とっさにアイデアが頭に浮かんだ犬は、大声でこう言ったのです。
A Lost Dog Strays Into A Jungle
「うーむ、あれはうまいライオンの肉だった!」
ライオンはあわてて立ち止まり、「わお! こいつは見た目より危険なやつのようだ。逃げられるうちに去っておくことにしよう」と言い残すと、すごすごと退散したのです。
その一部始終をサルが木の上から見ていました。
この状況を利用できると考え、ライオンに告げ口して、代わりに何かを得るチャンスだと思ったのです
サルがライオンに真実を話すと、ライオンは怒って吠えました。
「オレの背中に乗るがいい、一緒にあいつを捕まえるぞ!」
サルを乗せたライオンが犬のところまで走ってやってきました。
それを見た犬は再びパニックに陥りましたが、また別のアイデアが浮かびました。そしてこう叫んだのです。
「いったい、あのサルはどこに行ったんだ! 1時間前にライオンを連れてこいと言ったのに……」
教訓:どんな逆境になって打開策は転がっているもの。