イタリアのピサの斜塔、少しだけ真っ直ぐになっていたことが判明する
観光客が支える記念写真を撮ることでおなじみの、イタリアのピサの斜塔。
20世紀末には傾きが大きくなりすぎ、倒壊を防ぐため1990年に閉鎖して大掛かりな補修工事が行われました。
そんなピサの斜塔ですが、最近の調査で傾きが4cmほど戻っていることがわかりました。
ピサの斜塔の着工は1173年。その数年後にはもう傾斜が始まり、修正できなかったことから最上階だけ水平になるように作られています。
その後も傾斜は大きくなり続け、20世紀末には垂直方向から4.5mに達したことから、大規模な補修作業が行われました。
1990年〜2001年にかけて、北側の地盤を掘削するという工法が採られ、安定させることに成功。
その後17年に渡って専門家チームが調査した結果、4cmと、ごくわずかながら真っ直ぐになっていることが判明したとのことです。
ピサの斜塔にとっては朗報ですが、あまり真っ直ぐになり過ぎても斜塔としての価値が問われるため難しいところですね。