梅毒は「ドイツではフランス病」「フランスではイタリア病」「オランダでは…」歴史的に「他国の国の病気」とヨーロッパ各国が名前を付けていた
梅毒は性病のひとつとして知られていますが、その歴史は古く、近年も感染者数が増加傾向にあるとのことです。
面白いのはその名前で、梅毒“Syphilis”と呼ばれる以前は、ヨーロッパ各国で呼び名が違いました。
それぞれが他国の名前を付けていたのです。
TIL Syphilis had many historical names. In Germany it was The French Disease.
・ドイツではフランス病
・フランスではイタリア病
・オランダではスペイン病
・ロシアではポーランド病
・トルコではキリスト教徒病、またはフランク人 (西欧人)
と呼ばれていました。
それぞれが、あくまでよその国の病気と言わんばかりの病名だったのです。
性行為により感染していくイメージの悪さから、当時の政治対立、つまり嫌いな国を貶めたい意図があったとのことです。
海外掲示板のコメントをご紹介します。
●ブランド戦争。
↑どっちかっていうとなすり合い戦争。
●急に梅毒。
↑急? 梅毒に急なんてものはない。
●梅毒になったら、すぐに他者を指さす。
↑じゃあ最初になった人は誰? そしてどうやって?
●自分が知っていることは、アル・カポネが梅毒で亡くなったことと、レーニンやヒトラーも疑われていたこと。
↑実際はアル・カポネは梅毒で死んだわけではない。彼は感染して神経が衰えていたが、死因は心臓発作である。
●そして日本ではポルトガル病と呼んだ。
●掲示板では投稿者の母親病。
●うちのおじいちゃんが第二次世界大戦から帰ってきたときは、フランス人がくれたものと言えば梅毒だけだと言っていた。
国同士の対立は病名にさえ表れていたのですね。